会議の粒度 – 会議を長引かせない為に


会議で良くある光景ですが、各自が話している内容の「最小単位」(自分の中で粒度と呼んでいます)が合わなくなる事があります。

例えば、通販サイト運用チームであれば、
・新商品開発の方向性の話が、パッケージの色合いの話になってしまう(大まか→細かい)
・ある商品の購入ボタンの最適な位置についての話が、そもそもこの商品を売り続けるかどうかの話になってしまう(細かい→大まか)
・楽天の転換率向上の話が、楽天管理画面の文字数やCSSの制限の話に終始してしまう(大まか→細かい)
・スタッフの人数的な制約から、効率的なアウトソース化の議題のはずが、「やる気」の話になってしまう(具体的→抽象的)
どれも完全には無関係では無いのですが、ブレスト(ブレストも状況によってはあまり好きでは無いですが)でもない限り、時間の無駄になるし、役割分担も曖昧になってしまいますね。

ある組織への突入を許可した大統領が、
「あと、ハンドガンはGlock17で」
と細かいこだわりを見せたり、逆に突入間際の隊員が軍のあり方を語り始めると話が進まないのと同じですが、
会議ではありがちです。
なかなか答えが決まらない場合は特に、脱線している事が心地よくなってしまうのもあると思います。

これを避けるには、この会議の粒度はこれ!、と明確に決め、アジェンダに明記、ホワイトボードにも明記、口頭でも宣言する事、そして進行役が冷静に軌道修正する事だと思います。
ここで言う軌道修正は、話の内容では無く粒度-ディテールに入り過ぎていないか、逆に抽象論やビジョンの話になっていないか、等です。
ただ、当たりまえですが
「今それはどうでもいいから」
の様な言い方は凹むのでやめましょう。

(上記、「粒度」はプログラミング用語としてでは無く、文字通り粗さや細かさを表す単位、として使っています。)


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