かわいい重機と力強い版画の素敵な絵本「ブルくんのだいじなひ」


3歳くらいから。
版画家であるエリック・ローマン氏の描く、力強い縁取りでデフォルメされた重機達が印象的です。

ブルドーザーのブルくんは、うきうき、わくわく、こうじげんばをかけぬけます。
きょうはブルくんのだいじなひ。
だけど、たのしそうなのはブルくんだけです。
ほかのみんなはいそがしそう。
あなをほったり、かきまわしたり、つめこんだり、もちあげたり、いろいろしごとをしています。
せっかくだいじなひなのに、ブルくんはつまらなくなってしまいます。

絵:エリック・ローマン(エリック・ローマン)
作:キャンデス・フレミング(キャンデス・フレミング)
訳:斉藤 洋(サイトウ ヒロシ)
講談社Book倶楽部

大きなネタバレとはならないと思うので解説すると、「だいじなひ」とはブルくんの誕生日です。
仕事仲間であるパワーショベルやダンプカー、ミキサー車を訪ねては「きょうはなんのひだとおもう?」と聞き回るのですが、仲間達は意図に気が付かない風で、「もちろん仕事の日だ!」とばかりに作業に専念しています。

仕事に専念している重機たちのセリフ(歌)がテンポ良く、読み聞かせもテンション高めにさくさく進めると思います。

ストーリーは王道で、孤独を知ったブル君が1人家路につく、ということも無く、素敵なハッピーエンドで終わります。

誕生日を祝うこと、祝ってもらうことの素敵さを子供と共有できる絵本です。

ハードカバーでかなりしっかりした表紙(中身は通常の紙です)なので、0歳児の破り攻撃からも一時的には対応できると思います。


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