不思議な生命体-赤ちゃんがやってきた!絵本【ちっちゃいさん】の紹介


赤ちゃんをユーモラスに解説した絵本。
大人も楽しく読めて、なによりも赤ちゃんが来たばかりで不安になっている上の子(長男、長女)に読んであげるのにとても良い絵本だと感じました。
60ページほどのボリュームのある、読み応えのある絵本です。

【すばらしい生命体!】育児書よりも、赤ちゃんがわかる絵本

あかちゃんがやってくると、とても暮らしが変わります。家の中がきちんとかたづかなくなったり、火曜日のあとが何曜日かわからなくなったり……。 その「大事件」を、リンドグレーン記念文学賞受賞作家のイソールが、ゆかいに、おおらかに表現した絵本が、この『ちっちゃいさん』です。
新しい「あかちゃん取扱説明書」とでも呼ぶべきこの絵本は、子ども自身が自分の存在を確認するだけでなく、あかちゃんを迎えたばかりの両親、これからあかちゃんを迎える人たちにも、たくさんの喜びを与えてくれます。

講談社ホームページより抜粋

赤ちゃんが来たばかりの家では、どうしても長男長女へかける時間が減ってしまい、時には赤ちゃんに対してやさしく出来ない上の子に強くあたってしまうこともあるでしょう。
しかし、赤ちゃんは「愛するべきもの」「守られるべきもの」と押し付けられては反発を招く結果になってしまいます。
時には上の子と一緒に、親も赤ちゃんに対して困っている、という感情を共有すると安心するでのでは無いでしょうか。
例えば息子と二人で車に乗っている時に、あえて「○ちゃんたまにうるさいよね」と笑って話したりする感じです。

この絵本は、赤ちゃんをそのまま「日常の破壊者、ちっちゃいさん」としてユーモラスに紹介します。
ちっちゃいさんは突然この星に降ってきて、周りの生活を引っ掻き回す存在なのです。
上の子にとっては共感できて、溜飲が下がる導入部です。


そこから、数々の奇行や迷惑行為に関する、「ちっちゃいさん」側の事情が描写されていきます。

「赤ちゃんなんだからおもちゃを貸してあげなさい!」「赤ちゃんなんだからうるさくても我慢してあげなさい!」と押し付けるのでは無く、「ちっちゃいさん」を観察対象として、その修正や対応策を軽妙に、論理的に解説してゆくのです。

最後に、「ちっちゃいさん」は、私達大人に関するある大きな秘密を発見します。

それは、誰もが昔は「ちっちゃいさん」だったということ。

そして、大人の中に「ちっちゃいさん」がいると、この星でも安心して生活できること。

その当たり前の事実はとてもシンプルですが、赤ちゃんだけでは無く、子供との接し方に気づきを与えてくれて、少しほろっとしてしまいました。


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