4歳児の工作セロテープ大量に使いすぎ問題の対策はこれ!


うちの息子(4歳)はセロテープや折り紙を大量に消費して作品を作ります。
目の前でビーーーーーーーッっと30センチくらいのテープを引き出し、ちょっとしたオブジェ(3センチくらい)に巻き始めるのを目の当たりにすると頭が痛くなります。

そこで、対策を考えてみました。

結論。対策「無し」

考えた結果、もう、セロテープの大量消費はしかた無いという結論に達しました。
説明してすぐに理解できるわけは無いので、セロテープを適切に使わせる為には随時口出しをしなければなりません。
恐らく数十回〜数百回で、「適切な量のセロテープを切り出せる幼児」になるのではないでしょうか。
その場合、メリット・デメリットの組み合わせは下記の通りです。

A:セロテープを大量に使う事のメリット
B:セロテープを大量に使う事のデメリット
C:セロテープを(随時口出しして)適切に使わせる事のメリット
D:セロテープを(随時口出しして)適切に使わせる事のデメリット

を考えた場合、親としてはBのデメリットがまず目についてしまい、口を出したくなります。
「もったいない」「考えて使ってよ」「何が作りたかったん」「ここに付ければくっつくでしょ」等々。
Cも「考えて作る能力」「ものを大切にする心」的な、”正しい”感じの意見は簡単に思いつくのでは無いでしょうか?

しかし、子供から見ると、セロテープ程度の使用も制限される環境では、何も作りたくなくなってしまいます。
※もちろん、「制限の中でのクリエイティビティの発揮」というものはあると思いますが、それはまだ先で良いと思います。

私は、息子が大きくなり、彼がふと子供の頃を振り返ったときに「細かいことは忘れたけど、なにか楽しかったな」と感じて欲しいと考えています。それを思うと、

D:セロテープを(随時口出しして)適切に使わせる事のデメリット

が大きいと考えました。
B、Cの意見がどんどん出てきて、AやDを考慮しない意見を浴びせられる環境下にいると、人間は歪みます。
私は80〜90年代をSF、テクノロジーやデジタルな遊びに対する憧憬を持つ子供として過ごしながら、ファミコンはとうとう出来ませんでした。
それが私の性格に与えた影響を考えると、とても「スマホはだめ」「SNSはだめ」「ゲームはだめ」と簡単には言えません。
何かを当然のように注意したり禁止する前に、するメリット・デメリット、させないメリット・デメリットをじっくり考え、自分自身も勉強することが大切だと思います。

食事、身の安全や他人に対するマナーに関する教育と違い、セロテープくらいは好きなだけ引っ張り出させようと思います。

但し、大人の感覚で、目の前でセロテープを大量に引っ張り出されると口を出したくなるのは正常な反応だと思います。
現にこの記事を書いている横で息子がテープを両手を万歳のように広げる勢いで引っ張り始めたのですが、やはりきついものがあり思わず「セロテープ長いよ!!」とつっこみました。これが理想と現実の違いです(笑)。

もうそんなときは「見ない」のが一番だと思います。
私は息子の制作作業中に口を出したくなると、首を逆に曲げ完全に部屋の隅を向いて別のことを考えることに決めました。

効率的なパーツ同士の連結/接着は、もう少し大きくなってプラモデルや
ペーパークラフトなどを作るときに、勝手に興味を持つのでしょう。
もし50歳くらいでもセロテープをビーッと引っ張り出しているのであれば、それはそれで息子の選択です。

そもそも、セロテープくらいで幸せに遊んでくれるのは有難いです。Aのメリットもありそうですね。「手先を動かす知育」や「楽しい!」とか。

対策2「セロテープを大量に用意しておく」

セロテープの大量消費を認めたところで、次はできるだけまとめ買いをしておき、コストを抑えましょう。

ここで言うコストとは、金銭面はもちろん、いちいちセロテープを買いに行く時間的コスト、「もう使い切ったん?!」というストレスのコストも含まれます。
近くのホームセンターで5本セットくらいを買っておけば、一ヶ月は持つと思います。

セロテープの種類

最初は100円ショップで買ったのですが、薄くてテープカッターに巻き付いてしまい、やはり王道のニチバン・セロテープ(ちなみにセロハンテープは一般名詞で、セロテープはニチバンの商標。)を使用しています。
小さな直径のものより、普通の大きめサイズの方が持ちやすそうです。
幅は、18mmが子供の大まかな工作に向いています。

テープカッター

事務用の重いテープカッターが向いているかなと思いましたが、確実に床に落としそうなので手に持つタイプを使っています。

コクヨの【カルカット】ハンディタイプが断然おすすめです。
多分どこのホームセンター・文房具店でも置いてあると思います。

テープカッターの鋸歯が細かく、とても軽い力でセロテープを切断できます。

包丁やナイフの練習でもそうですが、刃物は切れない方が危ない(余計な力が入り怪我のリスクが大きい)ので、安心して使わせることができます。
※もちろん使い終わったら返して貰います。

対策3「セロテープを使った工作を調べて、自分もやってみる」

ニチバンセロパンダ。

紙にセロテープをぐるぐる巻いて作ります。

パンダの他に、ゾウ、ウサギ、ネコ、ペンギンがあります。

あ、ちゃんと作品作るなら結構使うのね、じゃあうちの息子の使い方なんてかわいいものだ、と肯定できる気がします。

というか、セロテープアートというジャンルを始めて知りました。セロテープアート 瀬畑 亮公式ホームページ
これは私がセロテープ工作にはまる気がしてきました。作品集を見ていると、懐かしいセルロイドやガラス製のおもちゃのようで、なんだか自分も作ってみたくなります。
息子のビーーーーっとテープを伸ばす音も微笑ましく思えてきます。

やっぱり「だめな気がするから」でうるさく言わなくて良かったと思います。
※当然ながら、人に対するマナーや命にかかわる事は除く。

セロテープから一旦離れ、大げさな話になってしまいますが、例えば80年代にファミコンを「だめな気がするから」で禁止された子供は、その後の人生であったかも知れない「ファミコンがきっかけでわかった事」「ファミコンがきっかけで知り合った人」「意外と親もファミコンにはまって家族で遊んだこと」など、「ファミコンがあって良かったかもしれない人生の思い出」を全て失います。

人生はA/Bテスト(両方試してみて、良い方を選択する、マーケティングの手法)ができないので、もちろん正解は分かりません。ただ、自分の意と全く異なる形で何かを禁止された人間は、その事実を自分の中で処理することに苦労するという事は言えると思います。

それは現代でも同じです。

スマホ、SNS、ゲームなど、禁止の理由はいくらでも思いつきます。
また、その時代にとって新しいもの(子供にとっては普通のことでも)は「悪しきもの」として捉える方が、それを知らない大多数に安心感を与えます。
私も感覚的には子供から離しておきたい部分もあります。

ただ「もし禁止しなかったら、子供にあったはずの人生」を奪う事。
「禁止したことで、もしかしたら生涯に渡って子供に負の影響を与える可能性があること」は念頭に置いて、どうするかを自分自身で勉強して決めることは大切だと思います。

※ただ、「させてあげたかったけど、経済的にさせてあげられなかった」場合は別だと思います。それは子供にも理解できます。困窮の中でも楽しい思い出は作れます。

セロテープに戻ります(笑)

作品が完成したら

作品ができたら、コンセプトを聞いてあげて、その素晴らしき謎の物体を思いっきり褒めてあげましょう!


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